「ヘルスケア情報の共有技術(見せる技術)」

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研究代表者:
山田 一郎 (東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)
研究課題:
生体・環境情報処理基盤の開発とメタボリック症候群対策への応用

技術解説

ウェブコミュニティにおけるヘルスケア情報の共有技術に関する共同研究も進めてきた。生体・環境情報処理基盤を通じて、個人が自らの健康状態を正確に知ることができれば、健康増進や生活習慣病予防をめざして、積極的な健康管理が促進される。そのためには、個人のヘルスケア情報を、様々な関係者との間で、適切かつ容易に共有できるようにする必要がある。これを実現するには、SNS、e-Learningなどで活用されているウェブコミュニティ技術をヘルスケアサービスにも活用することが有効だと考えられる。
我々は、個人が自らのプライバシーを確保しつつ、様々な関係者(医師、家族・親戚、隣人など)との間でヘルスケア情報を共有するための仕組みを開発した。情報共有技術のポイントとなるのは、ヘルスケア情報を、いかなる関係者と、いかなる条件で、いかなる粒度で共有するかを定義・制御する仕組みである。
そこで、PROTUNEというオリジナルな“Policy Engine”を適用して実装を進めた。従来のPolicy Engineに比べて、PROTUNEは細かいルールの定義と制御が可能であり、様々な関係者の間で、どんな条件で、どんな粒度の情報にアクセスできるかの細かいルールを定義できる。例えば、心電などの詳細な生体情報は医師にのみ提示し、患者本人には平均的な心拍数とか血圧値とかを提示する。また、隣人とは通常時は健康情報を共有しないが、緊急時には警告が出されるように定義・制御することが可能である。

概要図

Policy Engineによる情報共有の仕組み

Policy Engineによる情報共有の仕組み

論文等

  1. G. Lopez, M. Shuzo, I. Yamada, J. L. De Coi, P. Maret, J. Subercaze “A Community-based Framework for Healthcare Data Sharing,” 人間情報学会第6回講演会, 東京大学山上会館, 文京区, March 9, 2011.
  2. J. L. De Coi, G. Delaunay, A. Martins Albino, F. Muhlenbach, P. Maret, G. Lopez, I. Yamada, “The Comprehensive Health Information System: a Platform for Privacy-Aware and Social Health Monitoring,” Proceedings of e-Health 2012, Lisbon, Portugal, July 17-19, 2012.

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