「ストリーム型データベース技術(貯める技術)」

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研究代表者:
山田 一郎 (東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)
研究課題:
生体・環境情報処理基盤の開発とメタボリック症候群対策への応用

技術解説

「いつでも」「どこでも」健康状態を監視できるユビキタスなヘルスモニタリングサービスの必要性が高まっている。しかしながら、これまでは個々のヘルスモニタリングサービスを実現することに主眼があり、相互運用が困難である。また、リアルタイムと非リアルタイムのような性格の異なるサービスを区別せず、すべて HTTP(Hyper Text Transfer Protocol) で転送するために、各サービスのプロトコールが最適化されていない。例えば、心電図のような連続的で大容量な生体データをリアルタイム転送しようとすると輻輳が生じる可能性がある。
我々は、今後のサービス展開のためには、基本機能をサービスに非依存なオープンシステムとし、その上に個々のサービスを最適なプロトコールで提供すべきと考えている。そのために、NGN(Next Generation Network) / IMS(IP Multimedia Subsystem) に着目している。NGN/IMS は固定網と移動網を IP ベースで統合し、認証基盤や QoS(Quality of Service) などの機能を提供している。これらの機能を利用することで、AAA(Authentication (認証), Authorization (認可) and Accounting (アカウンティング)) や、リアルタイム転送に必要な QoS(Quality of Service) と呼制御を備える。また、データ蓄積とイベント通知を行うサーバとして XDMS(XML Document Management Server) に着目し、生体データを長期間に渡り継続的に蓄積するためのデータ構造の検討と、多様なイベント通知要求と問合せに対応するためにSIP(Session Initiation Protocol) イベント通知フレームワーク内で XQuery を扱う拡張を行った。

概要図

NGN/IMSを用いたヘルスケアシステム

NGN/IMSを用いたヘルスケアシステム

論文等

  1. 猿渡 俊介, 高木 潤一郎, 川島 英之, 倉田 成人, 森川 博之, “センサデータベースマネージャにおける問合せ処理とデータ圧縮の同時最適化,” 情報処理学会論文誌, vol. 53, no. 1, pp. 320-335, 2012.
  2. 荒木 靖宏, 森川 博之, “サービス創出基盤としてのNGN,” 通信ソサイエティマガジン [夏号], no. 13, pp. 22-32, 2010.
  3. 猿渡 俊介, 森川 博之, “社会創造に資するセンシングプラットフォーム,” 情報処理学会誌, vol. 51, no. 9, pp. 7-14, 2010.
  4. 荒木 靖宏, 森川 博之, “XQuery可能なXDMSの設計と実装,” 電子情報通信学会 情報ネットワーク研究会, 東北大学, 仙台市, September 11-12, 2008.
  5. 力武 紘一郎, 荒木 靖宏, 川原 圭博, 南 正輝, 森川 博之, “NGN/IMS を用いたユビキタスヘルスモニタリングシステム,” 電子情報通信学会 2008年ソサイエティ大会, 明治大学, 川崎市, September 16-19, 2008.
  6. 荒木 靖宏, 森川 博之 “XQuery 可能なXDMSの設計と実装,” 電子情報通信学会 2008年ソサイエティ大会, 明治大学, 川崎市, September 16-19, 2008.
  7. 力武 紘一郎, 荒木 靖宏, 川原 圭博, 南 正輝, 森川 博之, “NGN/IMSを用いたユビキタスヘルスモニタリングシステムの設計と実装,” 電子情報通信学会研究報告, 情報ネットワーク研究会, 沖縄残波岬ロイヤルホテル, 沖縄県中頭郡 March 3-4, 2009.
  8. 力武 紘一郎, 荒木 靖宏, 川原 圭博, 南 正輝, 森川 博之, “NGN/IMSを用いたユビキタスヘルスモニタリングシステムにおけるイベント/データ管理手法,” 電子情報通信学会 2009年総合大会, 愛媛大学, 松山市, March 17-20, 2009.
  9. J. Takagi, K. Rikitake, Y. Araki, Y. Kawahara, M. Minami, H. Morikawa, “NGN/IMS-based Ubiquitous Health Monitoring System -Data Format Design-,” Sixth International Conference on Networked Sensing Systems (INSS 2009), Pittsburgh, USA, June 17-19, 2009.
  10. 高木 潤一郎, 川島 英之, 猿渡 俊介, 森川 博之, “センサデータベースのための高効率データ管理手法の実装と評価,” 電子情報通信学会技術研究報告情報ネットワーク研究会, 沖縄コンベンションセンター, 宜野湾市, March 3-4, 2011.
  11. 高木 潤一郎, 川島 英之, 猿渡 俊介, 森川 博之, “センサデータベースにおける問合せ処理とデータサイズの効率化に関する検討,” 電子情報通信学会総合大会, 東京都市大学, 世田谷区, March14-17, 2011.
  12. 森戸 貴, 鈴木 誠, 李 斗煥, 森川 博之, “生体情報の蓄積・分析に向けた時系列データベースシステム,” 電子情報通信学会ソサイエティ大会, 富山大学, 富山市, September 11-14, 2012.
  13. 森戸 貴, ロペズ ギヨーム, 鈴木 誠, 李 斗煥, 森川 博之, “ヘルスケアサービスのための時系列データベースシステムと生体情報ビューアの実装,” 人間情報学会第12回講演会, 東京大学山上会館, 文京区, September 11, 2012.

関連特許

関連リンク

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