建物の経時劣化予測

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研究代表者:
徐 超男 (産業技術総合研究所 生産計測技術研究センター応力発光技術チーム 研究チーム長)
研究課題:
応力発光体を用いた安全管理ネットワークシステムの創出

技術解説

近接施工や地震の際に建物に加わる大きな負荷とは対照的に、劣化は非常に微小でゆっくりとした変動現象である。本モニタリングシステムの劣化検査例では、図に示すように、微小な亀裂が気温の変化とともにごくわずかに開口変位し、1日の最大変化時でも、速度は10-3 µST/sec以下、変位量 0.1 µm (100 nm) 以下(長さ2 mmのひずみゲージの場合は最大50 µSTの変化に相当 )の微小ひずみ・速度を対象としてモニタリングを行った。その結果、周辺の気温が変化し、それに伴って発生する亀裂の開口変位に由来する応力発光パターンを、亀裂に沿った位置で検知する事に成功した。また実証試験期間 (屋内、6ヶ月経過)中、更に2年経過しても、応力発光塗膜センサには劣化がないことを確認した。

概要図

劣化の応力発光モニタリング

劣化の応力発光モニタリング

論文等

  1. C.S. Li, C.N. Xu, D. Ono, N. Ueno, Y. Kawabata, “Fracture prediction in reinforced concrete using mechanoluminescent sensor”, 2012 Special Issue of Journal of the Japanese Society for Experimental Mechanics
  2. N. Terasaki, C.S. Li, L. Zhang, S. Guo, Y. Sakata, D. Ono, M. Tsubai, N. Bu, Y. Imai, Y. Adachi, H.Yamada, N. Ueno, C.N. Xu, “Application Examples of Mechanoluminescent Diagnostic Technique”, Proceedings of International Forum on Mechanoluminescence and Novel Structural Health Diagnosis 2011, pp.162-169, 2012
  3. 寺崎正、李晨姝、張琳、郭樹強、坂田義太朗、小野大輔、椿井正義、卜楠、今井祐介、安達芳雄、山田浩志、上野直広、徐超男, “応力発光技術の実現場適応事例”, Proceedings of International Forum on Mechanoluminescence and Novel Structural Health Diagnosis 2011, pp. 154-161, 2012

関連特許

関連リンク

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