「脳波-MRI同時計測技術」

Check

研究代表者:
本田 学 (国立精神・神経センター 神経研究所疾病研究第七部 部長)
研究課題:
脳に安全な情報環境をつくるウェアラブル基幹脳機能統合センシングシステム

技術解説

基幹脳活性指標算出の基盤となるデータを収集するために、時間分解能の比較的良好な磁気共鳴機能画像と多チャンネル頭皮上脳波とを同時に計測するシステムを構築し、データ収集を開始した。磁気共鳴画像装置は急速に変動する傾斜磁場を発生させることにより画像を得るため、画像装置内に設置した脳波電極には電磁誘導によって大きなノイズが混入する。一方、この撮像法は核磁気共鳴現象を利用するため、磁場変化が時間的に厳密に制御されており、磁場が大きく変動する区間とそうでない区間とが明瞭に分けられる。そこで、磁気共鳴画像装置を制御するクロックを用いて脳波データをサンプリングするA/Dコンバータを外部制御し、磁場が大きく変化しない区間で脳波データをサンプリングすることにより、電磁誘導によって発生するノイズを著しく軽減することが可能になる(Stepping Stone Sampling法)。またノイズが混入した場合にも、画像装置と脳波データサンプリング装置を同一のクロックで制御することによりノイズ波形が一定となるため、記録されたデータからノイズ波形を加算平均したテンプレートを差し引く(Template Subtraction法)ことにより、ノイズ除去の精度が上昇する。そこでStepping Stone Sampling法の原理を開発した国立精神・神経センター武蔵病院の穴見公隆博士との共同研究により、本プロジェクトで使用する高磁場磁気共鳴画像装置において上記のノイズ除去法を実現するためのシステムを構築した。その結果、図1に示すように実用水準でノイズ除去が可能となった。現在、基幹脳活性指標再構成技術開発のためのデータを蓄積中である。

概要図

脳波-MRI同時計測技術

脳波-MRI同時計測技術

論文等

関連特許

関連リンク

ページの先頭へ