「身体誘導」

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研究代表者:
前田 太郎 (大阪大学大学院 情報科学研究科 教授)
研究課題:
パラサイトヒューマンネットによる五感情報通信と環境センシング・行動誘導

技術解説

 緊急時の現場にたまたま居合わせた素人の協力者(PH装着者)に対して警察や消防などの緊急対策のプロによるリアルタイムの現場対応にPHを通じて直観的な遠隔協調作業の実現を目指す.これは従来,緊急時の極限作業ロボット技術においてテレイグジスタンス作業を実現するためには作業用スレーブロボットを現地まで輸送し現場に送りこまねばならなかったという時間的・空間的な対応の遅れの問題点を人と人の間でテレイグジスタンス環境を構築することで解消する.同時に緊急時に誤解や混乱をもたらしやすい言語情報ではなく,直接的・直観的な非言語情報によって行動自体を直接的に支援することでより迅速で確実な協力者の行動を誘導することを可能とする.一分一秒を争う救急救命や初期消火対応などにおいて熟練者の判断による直観的行動の伝達支援,即時対応の遠隔協調作業の実現によって救われる命を増やし災害の拡大を未然に防ぐことを目的とする.このように単に現場の協力者自身を安心・安全に誘導するだけでなく,現場の状況改善を可能な限り迅速に実行するための熟練者の判断と行動技能を協力者に直観的な形で伝えることで,緊急時の状況対処能力と現場の人々の安全確保を大幅に向上させることが期待できる.
 これを実現する技術としては,PH装着者に対して前庭電気刺激を行うことによる身体運動の効果的誘導や,身体の一部の視覚情報を人工的に操作することでその部位に擬似的な触覚を想起させるPseudo-Hapticsを応用することで行う.前庭電気刺激では今まで左右方向・前後方向への誘導は提案されていたが,我々は前後・左右・回転方向への同時提示を行っている.

概要図

環境から個人への安心安全の供給

環境から個人への安心安全の供給

五感情報伝送と体験共有による遠隔協調作業・コミュニケーションの実現

五感情報伝送と体験共有による遠隔協調作業・コミュニケーションの実現

論文等

関連特許

関連リンク

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