「生体環境情報メタDB」

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研究代表者:
山田 一郎 (東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)
研究課題:
生体・環境情報処理基盤の開発とメタボリック症候群対策への応用

技術解説

  ウェアラブル生体・環境センサから得られる大容量・多項目のデータを用いて解析を行う場合、全体のデータから解析の対象を迅速かつ容易に検索することが必要となる。本テーマでは、生体・環境情報を統一した形式で表現し、それらに対するスケーラブルなアノテーション手法と、付加されたメタ情報に基づく検索を可能とするメタデータベース機構の検討を行う。加えて、蓄積したデータを様々なアプリケーションで相互に利用するための流通基盤についても検討する。
  メタデータベース機構に対する要求条件を整理すると共に、それらを満たすデータベースの選定と初期実装を行った。検討により導かれたデータベース機構に対する要求条件は、
  (1) 将来的なセンサの増加にスケーラブルに対応できる拡張性を有していること、
  (2) タグ付けしたメタ情報に基づく柔軟な検索が可能であること、
という2点である。これらの要求条件を満たすものとして、ネイティブXMLデータベースに着目した。ネイティブXMLデータベースは、整形式のXMLデータであればスキーマを定義することなく格納することができ、将来的にデータ構造が変化する場合にも容易に拡張することができる。加えて、XMLデータに対する問い合わせ言語XQueryにより、タグや属性情報に基づく柔軟な検索が可能である。
 上記の2点に加えて、今後の生体・環境情報処理基盤としての運用を想定した場合、さらに (3) 将来的に新しいアプリケーションを容易に構築できる簡易なインタフェースを備えていること、という条件が要求されると考えられる。このために、RESTアーキテクチャスタイルに基づくリソース定義方式を採用する。RESTに基づくデータのCRUDに対応することにより、将来的に新たなアプリケーションを構築する場合でも容易に実装することが可能となる。以上の検討をふまえ、メタデータベース機構の初期実装として、オープンソースデータベースのeXistを使用し、タグに基づいて任意の範囲のデータを読み出すデータベース機構を実装した。

概要図

生体環境情報メタDBを用いたシステムの基本機能

生体環境情報メタDBを用いたシステムの基本機能

論文等

  1. 力武 紘一郎, 荒木 靖宏, 川原 圭博, 南 正輝, 森川 博之, “NGN/IMS を用いたユビキタスヘルスモニタリングシステム,” 電子情報通信学会 2008年ソサイエティ大会, Sep. 2008. [pdf]
  2. 荒木 靖宏, 森川 博之, “XQuery可能なXDMSの設計と実装,” 電子情報通信学会 情報ネットワーク研究会 (IN2008-52), Sep. 2008.

関連特許

関連リンク

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